スマホ用USB DACアダプタ iBasso DC03を購入しました。
DACとは何ぞや
と言っても、なんのことやら分からない人も多いと思いますので、簡単に説明すると、USBコネクタをスマホに挿して、反対側にイヤホンを挿すと、音楽を高音質で聴ける、というものなんです。
スマホの中のデジタル音源は、そのままでは聞くことができず、デジタル→アナログ変換をする必要があります。もちろんスマホの中にこの回路は入っているのですが、スマホの値段を下げるため、このあたりの回路はあまりコストを掛けていない機種がほとんどなんですね。
で、その変換を、高価な専用チップで行っているのが、このDAC(Digital Analog Converter)アダプタ、と言うわけです。
スマホに取り付けるとこんな感じ。
実は、このDACアダプタの前機種にあたる「DC01」は持っていて、日常的に使っていたのですが、新機種のDC03が出ると聞いて、気になっていたのですよ。で、従来同様のシルバーの他に、ブラックモデルも出ると聞いたので、つい買ってしまった、というわけです。
DC03の外見(DC01との比較)
DC03は、写真のようなプラスチックのパッケージに入っていました。正直、高級感は無い……。
側面には、使われているDACチップのロゴが。CIRRUS LOGICとか、古いPCオタクには懐かしい響き(昔、パソコン用のビデオチップを作っていた)。ロゴマークも変わってない。
今は、オーディオ関係のチップ専業になっているらしいです。
このCIRRUS LOGIC製DACチップCS43131を、2つ(ステレオの左右それぞれ)に搭載しているのが、DC03の最大の売り。なので「X2」の文字が。
今まで使っていたDC01と並べるとこんな感じ。全長は少し長く。ケーブルは少し短くなっています。
側面はこんな感じ。DC01は、2.5mmバランス端子という、ちょっと特殊(でも高音質)なプラグ用だったのですが、DC03は普通の3.5mmプラグ用になっています。
DC01と同時に、DC02という3.5mmnプラグ用の機種も出ているのですが、持っていません。
質量は、DC01が10g、DC03が8gでした。わずかに軽くなっています。どちらも気になるレベルではありませんが。
音質は?
さて、肝心の音質ですが。
まず、DC01の時点でかなり劇的に音が変わる、というところからのスタートです。スマホ標準の接続から比べると、音の解像感が増し、音をハッキリと聞き分けることができるようになります。埋もれがちな小さなストリングスやドラムの音も聞けるようになりました。低音域もしっかりと聞き取れるようになって、音全体が厚くなった印象。
そこからDC03への変化は、さすがにスマホ直接→DC01ほどの違いはありません。
なお、プレイヤーは、XPERIA5と、USB Audio Player PRO(UAPP)。イヤホンは、Fiio F9を使用。UAPPの設定は、下記ブログを参照しています。
DC03の音質ですが、DC01に比べて、左右の音の分離感が上がりました。バランス接続からアンバランス接続への変更となったわけですが、DACチップを左右独立で搭載しているのが大きいのでしょうか。これはちょっと予想外でした。
また、DC01より少し濃い味付け、というか、大きな音がより大きく聞こえるようになった感じがします。
特に、ハイレゾ音源だと違いはより大きいですね。
使い勝手が良くなった
ここからは音質以外の話。まず、発熱がぐっと少なくなりました。DC01は、触れないほどではないけど演奏中はあまり触れたくない程度に熱くなっていたのですが、DC03はほんのり暖かい程度。
DC01では胸ポケットに入れたスマホと本体がぶつかってカチカチ鳴ることがあったのですが、USB端子と本体を結ぶケーブルが短くなったDC03ではそれがほとんど無くなりました。
あと、やっぱり3.5mmプラグは取り扱いがしやすい。
DC01に比べて、音量が大きくなってるので、iBasso UAC(専用のボリューム調整ツール)で、音量を下げた方が無難です。自分は16→10まで減らしました。
スマホでの音楽再生がメインの方にオススメ
DC01もそうでしたが、小型・軽量で手軽に高音質を楽しめるということで、スマホに挿して普段使いできるアイテムだと思います。
特に、XPERIA5のように3.5mmイヤホンジャックの無い機種を使っている人は、積極的に買って良いかと。
お尻からケーブルが生えますが、デレステのように横持ちのゲームでも問題無くプレイできます*1。遅延もありませんし、やっぱり高音質だと気持ちが良い。
高級機には敵わないかもしれませんが、7000円前後でこのレベルの音が聞けるようになるのは、かなり満足度が高いです。
*1:自分は親指派