スマホ用USB DACアダプタの新作、FiiO KA1を買いました。
今まで、iBasso DC03というUSB DACを使っていたのですが、同じくらいの価格帯で、違いがどれほどあるのか試してみたかったのです。
パッケージ・外観
パッケージはわりと大きめ。ビニールコートされた表面に、ホログラム印刷された製品のイラストがかっこいいです。
中身は本体と、USB C-Aアダプタ、説明書と保証書のみ。説明書には日本語ありません……。日本版なのに。
表面は「FiiO」のロゴとインジケーター。裏面には製品名や各種ロゴマークが印刷されています。
インジケーターは、再生する曲のフォーマットで色が変わります。通常の音源では青。フワッとした光り方で、まぶしかったりはしません。
ハイレゾでは黄色。
MQAだとマゼンタになります。DSDだと緑らしいけど、音源を持ってない。
手持ちのDC03とのサイズ比較。本体はわずかにKA1が短く、ケーブルはDC03のほうが少し短いです。ほとんど誤差範囲ですが。
重量も、KA1が10g、DC03が8gと、ほとんど変わりません。
使用感
使い方は、スマホのUSB端子に差し込むだけ。スイッチなどはまったくありません。音量については、スマホ、あるいは再生ソフトのボリューム次第になります。
上位機種のKA3だと、Fiio ControlというAndroid用アプリがあって、それでいろいろ調整できるようですが、インストールしてKA1を挿しても認識しませんでした。*1
発熱もそれほど感じませんでした。
音質は?
さて、肝心の音質はどうでしょうか。DACはDC03しか持っていないので、それとの比較になりますが。
再生機はSONY XPERIA5、再生ソフトはUSB AUDIO PLAYER PRO(UAPP)です。イヤホンは、NF Audio NA2。
MP3(CD音源)
DC03よりKA1のほうが、低音が強調されています。また、KA1のほうが、音の分離感が高く、クリアに感じられました。ただ、左右の分離感はDC03のほうが強い。
女性ボーカルはKA1がわずかに抑え気味。男性ボーカルはあまり変わらず。
ハイレゾ音源
MP3と傾向は変わりません。音源が良くなってるので、分離感という点でもあまり違いはありませんでした。
KA1はMQAを再生できるのは利点ですね(プレイヤーの対応が必要)。
ゲーム(デレステ)
どちらも遅延は無く、小型軽量なこともあり、快適にプレイできます。
ただ、デレステ音源、(たぶんソフト的な問題で)ノイズが乗ってるんですが、それがKA1のほうが良く聞こえてしまいます。
全体的には、DC03は明るくてダイナミック、KA1は繊細といった感じでしょうか。
ただ、あくまでわずかな差で、正直、ブラインドで試されたら判定できる自信はありません。
スマホの音質改善には十分な能力
小型軽量安価で、普段使いできるDAC、というのにはぴったりの製品。スマホの標準のイヤホンジャックから比べたら、大きな差を感じることができると思います。