透明な七月

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文月十一郎のブログです。趣味のことなどをつらつらと。写真多め。

FUJIFILM X-T5購入 & ファーストインプレッション

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FUJIFILMの新カメラ、X-T5を購入してしまいました。

 

 

購入動機

もともと、FUJIFILMのX-T30という、コンパクトに振ったミラーレスカメラを使っていて、大きな不満は無かったんですね。画質は申し分ないし、軽くてコンパクトなので持ち出しやすい。

ただ、サードパーティー製の、絞りリングがないレンズを付けたときに、絞りが前ダイヤルになるため、ISO感度の変更ダイヤルと兼用(ダイヤルの押し込みで切り替え)というのが若干面倒に感じていました。

 

そんな時に、第5世代の新機種、X-T5が発表されました。4000万画素!手ブレ補正!AI認識AF! と、オタク心をくすぐるワードが満載ですw

まあ、実際に触ってみないとなんとも言えないよな……というわけで、実機を触ったら。惚れ込んでしまいましたw

FUJIFILMのX-Tシリーズのカメラは2系統あって、1桁シリーズは高機能ハイエンド、2桁シリーズは軽量コンパクト、という棲み分けだったのですが、T-5は持った感覚が、T-30と(正確には、ハーフレザーカバーを付けたT30と)ほとんど一緒だったのです。とても手に馴染みました。横幅・高さはほぼ同じ。厚みはありますが、グリップが比較的しっかりしているので、持ちづらさもありません。

X-T3やX-T4が重くて持ちづらい印象だったので、X-T5のコンパクトさは衝撃的でした。

それでいて、ファインダーはずっと見やすい。

売りのAFも、高速・高精度。X-T30では人が後ろを向くと認識が外れていたのですが、X-T5ではしっかり認識してくれました。

 

問題は値段ですが、X-T30本体と、使っていないコンデジと、使用頻度の下がっていたレンズを下取りに出せば半額ぐらいになる、ということが分かったので、思い切って買ってしまいました。

 

パッケージ・外観

というわけで、早期予約をしたおかげで、発売日の11/25に無事届きました。

 

箱の中身はこんな感じ。カメラ本体にバッテリー、説明書や保証書、USB充電器(各国対応ACプラグ付き)、USB Type-Cケーブル、USB-イヤホン変換コネクタ、幅広のストラップ等が付属しています。

 

本体。シルバーは実は見るの初めて。キリッとしていてかっこいいですね。

 

背面。十字キーもちゃんと付いています。

 

レンズ(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS)を付けたところ。

 

実写作例

早速近所の公園に行ってテスト撮影。レンズはXF18-55mmとTamron 18-300mmを持っていきました。

XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

赤く紅葉したモミジを、フィルムシミュレーション Velviaとノスタルジックネガで比較。ノスタルジックネガ、いい雰囲気。秋の色を撮るのには最適かもしれません。

 

こちらもノスタルジックネガ。細かい被写体でも正確に写し取ってくれます。

 

鳥認識AFを試してみたら、ちゃんと認識してピントを合わせてくれました。

 

いっぱい鳥がいるとさすがにちょっと迷いました。

 

これくらい解像します(奥のクレーン部をトリミング)。

 

TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)

鳥認識。野鳥撮影には強力な武器になりますね。

 

カワセミのような小さな被写体でもしっかり認識してくれました。

 

猫がいたので、今度は動物認識にセット。

 

で、この猫を撮っていたら、突然足元に別の猫がスリスリしてきたんですよ。あなた初対面ですよね? こんなに人なつこいのは初めてだったので慌てて撮ったら、さすがに失敗。

「撫でろ」と言わんばかりに背中を向けてくるので、軽く撫でて上げたら満足そうに鳴くし……。

しばらく撫でていたら、満足したのか動き出したのでパシャリ。後ろ姿でもちゃんと認識してくれました。

毛繕い。

ごろんごろん。

 

街道の方に出て、自動車認識のテスト。たくさんの自動車が走ってるのですが、最初に認識したのをしっかりと追いかけてくれます。今回は奥の銀色の自動車。

 

バイク・自転車認識。

 

電車認識。

 

ざっと試した限りでは、かなり正確に被写体を認識・食いついてくれますね。被写体の種別の切り替えは手動で行う必要がありますが、かなり使える機能だと思いました。

 

ボディ内手ブレ補正(IBIS)の確認

暗くなってきたので、ボディ内手ブレ補正がどれだけ効くのか、試してみました。レンズは、単焦点・手ブレ補正機能の無い、XF18mmF2 Rです。絞りはF4で固定して、シャッタースピードとISOを変えて撮影してみました。もちろん手持ちです。

1/4秒。この程度は余裕。

 

1/2秒。まだ止まっています。

 

1秒。実寸で比較するとわずかにブレているのがわかるのですが、全然いけるレベルですよね……。

 

手ブレ補正もかなり優秀なようです。

 

撮るのが楽しくなるカメラだ

X-T5を語ろうとすると、どうしてもデバイスやスペックの話になりがちなのですが、こうやって撮ってみると、しっかりと「撮影体験」を満たしてくれるカメラだと感じました。

今まで撮れなかった(撮りづらかった)被写体を、撮れるようになる。それは、とても楽しいんですよ。

もちろん、出力された画も満足のいくものです。あくまで趣味で写真を撮っている人間にとっては、X-T5はとても強力な武器になってくれそうです。

 

現在、3ヶ月待ちだそうですね……