透明な七月

透明な七月

文月十一郎のブログです。趣味のことなどをつらつらと。写真多め。

御岳山に登ってきた

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5月に高尾山に行った後、「もう少しいろいろ山登りしてみたいな」という気持ちになり、買ってしまったんですよ。登山靴。

というわけで、靴の履き慣らしも兼ねて、東京・青梅の御岳山に行ってきました。

 

 

御岳山まで

御岳山、都内ではあるんですが、家からだとかなり遠い。

6:15ごろ家を出て、電車を乗り継いで御嶽駅に。そこからバスでケーブルカーの滝本駅へ。そしてケーブルカーで御岳山駅に着いたのが9:45ごろでした。途中で朝ご飯食べていた、というのはありますが、わりと一苦労ですよね。

 

この日の天気は晴れ。日差しが当たるとさすがに暑いですが、都心のようなじっとりとした空気はありません。日陰に入ると少し涼しく感じられるほど。

服装は、半袖のTシャツ(汗がすぐに乾く素材のやつ)+長ズボンに、日焼け&虫対策のアームカバーを。日焼けと汗対策に帽子も被っていきます。

持っていった機材は、カメラX-T5に、XF18-55mmの標準ズーム。前回高尾山に行ったときは、TAMRONの18-300mm高倍率ズームを持っていったのですが、超望遠域はそこまで使用しなかったので、今回は標準ズームにしてみました。

登山ルートは、まずレンゲショウマ群生地を見てから、御嶽神社に。その後、ロックガーデン・綾広の滝を目指すことにします。

 

レンゲショウマ・ヤマユリアジサイ

ケーブルカーの駅から、まずはレンゲショウマ群生地に向かいました。

レンゲショウマは夏に花が咲くのですが、まだちょっと時期が早いのか、結局1輪しか見つけることができませんでした。ケーブルカーのアナウンスでも「2輪ほど咲いています」と言っていたので仕方ない。

花は小さめですが、白と紫のひかえめな雰囲気が美しいですね。

 

咲いていた花は下を向いていたので、ローアングルから。

 

レンゲショウマは少し残念だったのですが、ヤマユリがちょうど見頃でした。

 

レンゲショウマ群生地だけでなく、御嶽神社に向かう道沿いにもあちこちで咲いていました。

 

アジサイもまだ咲いていました。ここが山の上で、季節が都心と違うことを思い知らされます。

 

御嶽神社まで

群生地から出たところで、見晴らしのいい場所がありました。

 

そこから少し山道を進んでいくと。

 

ビジターセンターに到着。ここでちょっと休憩&地図をもらいます。

 

神社に向かう道沿いには、いくつもの「宿坊」という宿があります。

 

そして有名な神代欅。樹齢1000年だそうです。幹の太さは8.2m。

 

とても大きいので、18mm(フルサイズ換算27mm)では入り切りませんでした。ここは超広角が欲しいところですね。

 

さらに進むと、食堂&おみやげ屋さんストリート。食事にはまだ早いのでそのまま進みます。

 

そしてようやく御嶽神社に到着。時計を見ると10:45ということで、ちょうど1時間かかってますね。写真を撮ったりしながらなのでゆっくりペースだと思いますが。

 

山門をくぐって。

 

さらに石段を登った先に本殿があります。

 

ここまででもなかなか見応え&登り応えがあるのですが、この日はもう少し先まで進むつもりだったので、今日の登山の無事をお祈りしてきました。

 

長尾平~天狗岩

御嶽神社に続く道を戻り、分岐を案内板に従って進むと、長尾平という展望台に行くことができます。遠くは横浜方面だとか。

ベンチもあるので、ここで少し休憩。持ってきた薄皮あんパンを食べてエネルギー補給。

少し戻ってから、案内板に従ってロックガーデン方面へ。道は細く、あちこちに木の根や石が出ているので、結構気を遣います。登山靴でないと歩きたくない道ですね。

 

20分ほど歩いたところで、「天狗岩」という大きな岩の前に到着。

 

鎖伝いに岩の上に登れるようですが、今回はパス。

 

この天狗岩のところで道が2つに分かれていて、1つはロックガーデン方面、もう1つは七代の滝というところ。どちらも距離は0.2km。

とりあえず、先に七代の滝に向かってみることにしました。

が、これが良くなかった……。

 

七代(ななよ)の滝

七代の滝に向かう道が、急坂・急階段なんですよ。

 

階段以外にも、ゴツゴツした岩場だったり、ロープ伝いに進む必要があったり。

登山に慣れた人ならたいしたこと無いんでしょうけど、素人にはかなりキツイ道のりでした。

後でマップ見たら、ちゃんと注意書きがありました。

 

それでも何とか、目的の七代の滝に到着。滝の真ん前に大きな岩があり、全体は見渡せないのですが

 

岩を回り込むように移動すると、全体が見えるようになります。

 

それほど高さがあるわけではないのですが、岩に囲まれた周りの雰囲気がとても神秘的で、確かに見応えのある場所でした。

思わず、山紫水明を躍らせたくなります*1。電波は届かない場所なので、事前にデレスポは起動しておきましょう。

 

で、当然ですが、また同じ道を上らなきゃいけないんですよね……。ということで、ここでかなり体力を消耗してしまいました。

 

ロックガーデン

天狗岩まで戻って、気を取り直してロックガーデン方面へ。15分ほど歩くと、小川にぶつかりました。あたりには苔むした石がごろごろと。看板はありませんが、このあたりからがロックガーデンのようです。

 

道は小川に沿って続いています。時々橋のように並べてある箇所も。

 

これぞ清流、という感じでいいですね。すがすがしい気分になれます。

 

手持ちでスローシャッター切れるのはX-T5で良かったところ。SS1/15。

 

 

綾広の滝

ロックガーデンのスタートからおよそ1時間歩いたところに、目的地の綾広の滝がありました。

 

高さはおよそ10m。修行の場としても使われていて、宿坊に泊まる際に申し込めば、実際に滝に打たれることもできるそうです。

 

動画でも撮ってみました。

youtu.be

行きはよいよい帰りは怖い

さて、山に登ったら、当然、降りなくてはいけないのですが、途中で足に痛みが。特に下りの際に、太ももの前側と膝に明らかに負担がかかっているのがわかりました。

綾広の滝を後にしたのが14時ごろだったのですが、神社のところまでたどり着いたのは15:30ごろ……。

あまりにキツかったので、食堂に入ってしばらく休憩。あんみつ美味しかった……。

 

30分ほど休憩して店を出たのですが、足の痛みは治らず。そこからケーブルカーの駅についたのが16:30。何とか帰還することができました。

翌日、これを書いている最中もまだ全身筋肉痛です。日頃運動不足の身にはキツイですね……。

 

最後は苦しかったけど、普段見れない風景を写真に収めることができて、満足度は高かったです。真夏でも意外と暑くなかったのも心地よい。多くの人が訪れるのも納得です。

登山靴は履き心地がとても良く、満足です。荒れた地面でもしっかりグリップしてくれるし、足裏や足首にはほとんどダメージありませんでした。やっぱり専用の道具は違う。

カメラは標準ズームで正解でした。やはり、超望遠域で撮りたいと思う景色はほとんど無く。大きなボケが欲しい、というのは時々ありましたが、追加レンズを持っていく体力も無いので仕方ないですね。

ただ、首下げストラップだと、歩いていてカメラが揺れる、また急な坂道の上り下りでカメラを気にする必要があり、疲れが増した感はありました。体に固定できるタイプの装着方法を考えた方が良さそうです。

*1:アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージに登場する藤原肇・依田芳乃のユニット。二人の曲「Sunshine See May」が山中の滝の前で歌うMVになっている