
たまの休みだったので、どこかふらっと行ける場所で良さそうなところはないか、と調べたところ、ここを見つけたわけです。
無人島と行っても、現在はほぼ観光地になっています。1時間に1便船があるので、そこらの山奥よりはずっと行きやすい。
島の大きさは、東西200m、南北450m、周囲1.6Kmという小さな島です。整備されている道を歩くだけなら1時間もあれば回り終えてしまうサイズ。
とはいえ、見所は多く、楽しめました。
旧軍史跡
猿島は、戦前は旧日本軍の要塞で、遺構も残されています。
陸軍遺構
猿島が要塞化されたのは明治のころ。当時の陸軍によって、東京湾に入る船に狙いを定めた砲台が設置されました。
砲台そのものは今は無く、跡を見ることもできないのですが、当時を忍ばせる施設が遺構として残っています。
こちらが弾薬庫跡。

こちらは兵舎。

トイレの跡。

山の中をくりぬいたトンネル。地元の人は「愛のトンネル」と呼んでいるそうです。

トンネルの中はかなり暗いので(一応、灯りはついてる)、好き合ってない人同士でも怖くて手を繋いで出てくる、というのが通称の由来らしいです。それは愛なのか……。

トンネルの壁に、地上に続く階段。かつて、この先に司令部があったのだとか。

また別のトンネル。もともとは弾薬庫だったのを、のちの時代にくりぬいてトンネルにしたのだとか。奥に続く石段は、大砲の設置場所に上るためのもの。

弾薬庫から、真上に設置された大砲に弾を送る揚弾井(ようだんせい)を下から見ることができます。

海軍遺構
昭和に入ると、海軍の手で高射砲が設置され、対空迎撃のための要塞になりました。
こちらが高射砲跡。8cm高射砲だとか。

固定していたボルトが残っています。

他にも何カ所かあります。


猿島の風景
無人島ということで、桟橋近辺と遊歩道以外は、ほぼ手つかずの自然が残っています。
桟橋から見た断崖絶壁。

切り通しから見上げると、緑が濃い。

木々の間に、ちらりと見えるレンガ造りの施設。

階段の両脇も深い森。

島の高台に設置された展望台。今は老朽化で立ち入り禁止になっていますが、初代仮面ライダーの撮影でも使われたことがあるらしい。


高台からめっちゃ望遠レンズで。

草むらの中にコンクリートの壕が。保管庫か何かだったのでしょうか。

「猿島壱號」と名付けられた台車。

島北東部、オイモノ鼻と呼ばれる岬では、海のすぐ近くの岩場まで降りることができます。




島の南側は砂浜になっていて、BBQや釣り、水遊びをする人で賑わっていました。海水浴は禁止とのこと。


食事など
オーシャンズキッチン、という施設で、食事をすることができます。お昼は横須賀らしく、カレーをいただきました。

一回りして、小腹が空いていたのと、帰りの船まで時間があったので魚のフライとビール。ダメな大人ですw
