買ってしまいました。One-Netbookの最新UMPC、OneMix4。
OneMix4を選んだ理由
モバイルPCとしては、ここしばらくMicrosoftのSurface Proを使ってきました(Surface Pro 4、Surface Pro 7)。
Surface Proは2世代も買うぐらいですので、かなり気に入っていたのですが、モバイルPCとしては、12.3インチ・TypeCoverを付けて1Kg超と、少々大きくて重いのが難点でした。持ち運ぶカバンを選ぶ……。あと、独自の2in1方式のため、膝上に乗せて使えない、というのもやっぱり微妙に使いづらいところ。
なので、もう1まわり小さいPCが欲しい、と思っていたのです。
そんな時に、OneMix4の発売と先行レビュー記事を読んで、これは今自分がとても欲しい物じゃないだろうか、と思い、買ってしまったのです。13万円は決して安い買い物ではありませんが。
もともとは4月中に発売の予定だったのが、世界的な半導体不足の影響に遭い、到着したのは5月のGWを開けてからでした。
開封の儀
ダンボール箱の中には、OneMix4本体と、先行予約特典のスタイラスペン、そして専用キャリングケースが付いています。ペンの箱が潰れているのが中華クオリティ……(中身は大丈夫でした)。
箱の中に箱。結構しっかりとした作りで、高級感もあります。
そして箱の中身。本体と、USB PD充電器、USB Type-Cケーブルが付属しています。あと、保証書や説明書。
自分が買ったのは、Core i5の通常モデルで、色はダークネイビーなのですが、かなり濃い紺色で、光の加減によっては写真のように黒っぽくも見えます。
開いたところ。
思っていたのよりコンパクトだな、というのが第一印象です。
Surface Pro7とのサイズ比較。
開いてのサイズ比較。OneMix4の狹額縁さがよく分かります。
以下、1週間ほど使ってみての感想です。
質感
アルミ製の筐体は、剛性が高く、片手でつまんだり、キーを打っていてもたわんだりという事はありません。
触った感じはさらさらした質感で、好感触。ただ、指紋が付きやすいのが難点です。
ディスプレイのヒンジはやや固い。片手で開けるのはちょっと無理な感じでしょうか。
サイズ・重量
227mm × 157.3mm × 9〜17mmというサイズはかなり絶妙。大きすぎず小さすぎず、ちょうどいい感じです。A5サイズの紙より少しだけ大きいサイズ。
重量も、769gとかなり軽量。Surface Pro7が本体のみで775gでしたから、それより軽い。ただ、見た目がコンパクトな分、中はぎっしり詰まってる感が高いですね。
重量バランスは、やや後ろ寄り。とはいえ、ディスプレイを倒しても後ろに倒れたりすることはありません。
スマートフォン(XPERIA5)と、縦の長さがほぼ同じ。
カメラバッグのタブレット入れにもすっぽりと入りました。
ディスプレイ
ディスプレイはかなり明るく、コントラストも高め。屋外でも直射日光下で無ければ問題ありません。視野角はちょっと狭め。斜めから見ても色が変わるようなことはありませんが、少し暗くなります。
10.1インチに2560×1600ピクセルを詰め込んでいるため、かなり高精細です。100%のサイズでは、ほとんどの人にとって小さすぎるかと。自分は150%にスケーリングして使っています。
色はかなり青寄り。これも色調整ツールで修正した方が良いでしょう。
ディスプレイ表面は光沢処理がされています。このあたりは好みの問題もあるでしょうが、私はノングレア加工された方が見やすいのと、先の指紋問題もあり、ディスプレイ保護シートを別に購入しました。
ついでに、タッチパッド用の保護シートも購入。
専用サイズのシートがあるのはありがたいですね。気泡も入らずに簡単に貼り付けることができました。
キーボード・タッチパッド
キーボードは、OneMix4の最大の弱点ですね。
メインキーのキーピッチを確保することを優先しているため、周辺のキーがかなり変則的な配置になっています。よく間違えるのは、BackSpaceを押そうとしたら「@」が出てくるヤツ。Enterの上がBackspace……って指が覚えているので、つい間違えてしまいます。
あと、日本語キーボードなのに、変換・無変換キーがないので、普段変換キーで変換していると、変換できなくなります。ATOKでキーバインドを変更する必要がありました。もちろん親指シフト化は不可能。
あと、全体的にキーストロークが深いせいか、しっかり押さないと時々すっぽ抜けが発生します。
とはいえ、メインキーはブラインドタッチも問題無くできるし、まあ慣れれば何とかなるでしょう、といった感じ。
使い勝手が良いのがタッチパッド。スペースが大きいので、とても操作しやすいです。二本指などのジェスチャー操作も可能。
熱・騒音
結構な頻度でファンが回ります。特に給電中。音は甲高めで、やや耳障り。動画を撮ってみたので参考にしてください。
底面もそこそこ熱くなりますが、触れないほどでは無いです。
充電
充電はUSB-PD (Type-C) からのみ。USB-Cポートは左右に計3つ付いていますが、充電に利用できるのは、左の2ポートのみとなります。
添付の充電器は45W出力。家には既に61WのUSB-PD充電器があったのでそれを使っていますが、問題無く充電できました。
USB-PDだけど18W出力のモバイルバッテリーではさすがに無理でした(Windowsが充電モードにならない)。
添付品
先行予約特典のスタイラスペン。Surface互換です。ONE MIXのロゴと、色もOneMix4に揃えてあるのは嬉しいところ。
個人的にはあんまりペンって使わないんですが、もらえる物はもらっておきます。
おまけその2。キャリングケース。紺色のフェルトで、当然ですがOneMix4にジャストフィット。ペンホルダーも付いているのが嬉しいですね。
余談ですが、このキャリングケースに入れた状態で、ジャストB5サイズ(薄い本と同じ)なので、カバンを探している人の参考になれば。
かなり理想に近いモバイルPC
自分のモバイルPC歴はかなり長く、いろいろな機種を使ってきました。その中でも、このOneMix4はかなり理想に近いモバイルPCと言えるかもしれません。
ちょうどいいサイズ感、綺麗な画面、パワー不足を感じさせないスペック、比較的打ちやすいキーボードとタッチパッド、かっこいい外観。
キー配列が変則的とか、カメラが付いていないとか、値段が高いとか、残念なところもありますが、今、モバイルPCを検討しているのなら、十分「買い」に値するPCだと思います。