透明な七月

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文月十一郎のブログです。趣味のことなどをつらつらと。写真多め。

標準単焦点レンズ XF33mmF1.4 R LM WR 購入

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標準単焦点レンズ、FUJINON XF33mmF1.4 R LM WRを買ってしまいました。

 

 

購入動機

今まで、標準域の単焦点レンズとして、SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary を使っていました。

安価・軽量で良いレンズだと思うのですが、ちょっと不満も出てきまして。

一つは、解放で明暗差の大きいところにフリンジが出やすいこと。

もう一つは、やはり解放で若干ピントが甘い時があること。特にX-T5の瞳AF(鳥・動物)を使ったときに。

どちらも絞れば気にならないのですが、せっかくF1.4レンズ使ってるんだから、解放で使いたいですよね。

となると、気になってくるのが純正のXF33mmF1.4。ただ、高価なので手を出せずにいたのですが、マップカメラの中古セールで、SIGMA 30mmを下取りに出せば結構安く買える……ということに気付いてしまいまして。

結局、買ってしまいました。

 

開封・大きさ等

というわけで、届きました、XF33mmF1.4 R LM WR。35mm換算で50mmという、ジャスト標準レンズです(SIGMA 30mmは換算45mmでした)。

箱は、富士フイルムユーザーならお馴染みの真っ黒な箱。

 

中には説明書とソフトケース(袋)、そしてレンズ本体とフードが入っています。

 

外観。中古で「良品」(ランクB)でしたが、特に気になる点はありませんでした。

金属主体の作りで、手触りはとても良いです。絞りリング・ピントリングとも回した感じも良好。

 

フードが少しでかい。

 

ズームレンズの、XF18-55mmとよく似たサイズ感です。フィルター経も同じ58mm。

 

SIGMA 30mmF1.4との比較。XF33mmのほうがわずかに大きい。

 

なお、重さは、XF33mmが381g、SIGMA 30mmが289g(ともに前後キャップ付き)と、100g近い差があります。手で持っても、違いが分かる。SIGMAのほうはプラ部品多いですからね……。

 

実写比較

遠景

まずは、遠くの風景を。どちらもF1.4で撮ってみました。

SIGMA 30mm。

 

XF33mm。

 

同じ位置から撮ったので、わずかにXF33mmの方が画角が狭くなっているのがわかるかと思います。XF33mmは少し周辺減光が出ていますね。

中央部を拡大。SIGMAはビルの日の当たった面や、下のスワンボートにフリンジが出ているのが分かります。

 

XF33mmは、フリンジは殆ど見られません。このため、とても解像感が高く感じられます。

 

F4まで絞ると、ほとんど差は無いように感じられます。

 

中距離

今度は、数m先にある被写体を。

まずはSIGMA

 

XF33mm。同じくらいの画角にするため、2歩ほど下がって撮っています。

 

SIGMAよりXF33mmのほうがややコントラストが高い感じ。また、SIGMAのほうはややウォーム、XF33mmは少しクールな印象ですね。

画面下の、しめ縄から垂れている房を拡大。上がSIGMA、下がXF33mmです。やはりXF33mmのほうが解像感が高いですね。

 

近距離

続いては近距離の被写体。同じように撮ったつもりだったのですが、上のSIGMAのほうがやけに明るく(絞り優先で撮ってるので、シャッタースピードが長く)なってしまいました。

 

ピント面の解像感はややXF13mmが上、コントラストもXF13mmが高いように思えます。ボケ味は同じような感じでしょうか。

 

逆光耐性・光芒

太陽の光を入れてみました。SIGMAのほうは、右下にゴーストが出ちゃってますね。

 

F8まで絞るとこんな感じに。XF33mmの方がシャープな光芒が見れました。

 

そのほかXF33mm作例

イチョウの木をF8に絞って撮影。めちゃくちゃシャープです。

 

明暗差・距離差の大きい例。F1.4で、馬の像の目にピントを合わせています。前ボケも綺麗ですね。

 

サザンカの花が咲いていたのでF1.4で。蜜を吸いに来ていた蜂にぴったりピントが合ってくれました。

 

鳥AFでハト。F1.4ですが、瞳にしっかりとピントが合いました。外すときは外すんですが、合うとものすごくキレがいい。

 

逆光気味でモミジをF1.4で。玉ボケ、周辺ではレモン型になっちゃいますね。少し輪郭は出ていますが、年輪模様は見られません。

 

動物AFでネコ。F1.4。トリミングしてます。瞳にしっかりピントが合ってますし、毛のふさふさも描写されています。こういうのを撮りたかった。

 

ピント面の切れ味が最高

ピント面のシャープさが最高に気持ちいいですね。解放のF1.4でもちゃんとシャープですし、AFが高速・高精度なので、積極的に解放を使う気にさせてくれます。

使い勝手の点でも、絞りリングが付いているのがやっぱりいいですよね。絞りの調整が楽ですし、触っていてテンション上がります。

難点としては、SIGMA 30mmと比較して重いのと、価格がとても高いところですが、ここは画質とのトレードオフですね。

まだ1日しか使っていませんが、まずは非常に好印象です。