2018/7/14~15に、幕張メッセで行われた、「艦これ 鎮守府“氷”祭り」に行ってきました。
自分が行ったのは7/15です。運良く、昼の部と夕方の部、両方チケットが取れたので、両方に。
艦これ+アイススケート、という組み合わせに発表された瞬間から「???」でしたが、実際に見てみると、これが非常に納得&満足のいく物でした。
艦これアイスショー
さて、そのアイスショーですが、基本的には、スケーターさんが、艦娘衣装を身にまとって、リンクの上を滑る、というものです。
ですが、構成や演出が、艦これファンなら納得のいく物で、全体としてみるととても満足のいく物でした。
出演者等
出演した艦娘は以下の通りです。
戦艦:金剛・比叡・榛名・霧島
空母:赤城・加賀・瑞鶴
重巡:最上・三隈
駆逐艦:夕立・時雨・響・満潮
声優さんは、
藤田咲さん(赤城役)
ブリドカットセーラ恵美さん(夕張役)
タニベユミさん(夕立・時雨役)
内田秀さん(ウォースパイト役)
宮川若菜さん(満潮役)
が出演されました。
深海棲艦は、
深海氷翔王女(伊藤みどりさん)
深海氷上棲姫(澤山璃奈さん)
ヲ級改 氷上mode
戦艦棲姫改 氷上mode
イ級駆逐艦
そして、
提督(無良崇人さん)
というメンバーになります。
ステージは、幕張イベントステージの中に設置された特設リンク。
長方形のステージの長辺2つと短辺1つの前にアリーナ席と、2階席、3階席が配置。
短辺の一つは、出演者の出入り口と、その上に演奏などができるステージが設置されていました。
前半パート
ステージは、途中休憩を挟んで、前半・後半の2部構成になります。
まず最初は、出演する艦娘のお披露目。氷の上がスクリーンのようになり、海の映像、そして艦娘の名前とイラストが映し出されるので、誰が出ているのか分かる仕掛けになっています。これはちょっとびっくり。
個人個人で技を披露するたびに、会場からは大きな拍手が鳴り響きます。
そして、全員揃ったところで息の合ったスケーティング。あとで知ったのですが、シンクロナイズドスケーティングと言って、多数のスケーターがタイミングを合わせて演技をする種目があるのですね。アニメで表現されたような、陣形を組んで水上を滑っていく様子が、見事に再現されています。
一度艦娘は退場すると、海の色が赤く染まっていきます。深海棲艦の登場です。まず氷上棲姫のソロ演技、そしてヲ級と戦艦棲姫のパフォーマンス。まがまがしく赤く染まった海での演技は、不気味さと美しさが同居したような感じです。
そして、登場するラスボス、深海氷翔王女。もう伊藤みどりさんの演技が雰囲気たっぷりでねえ。台詞がある訳でも無く、攻撃を仕掛けている訳でもないのですが、その強さがすさまじいことがビリビリと伝わってきます。ジャンプも披露してくれました。
また、伊藤みどりさんの登場シーンは和太鼓の生演奏が披露されました。この辺ライブ感が高まってすごく良いですね。
舞台は再び鎮守府に移り、つかの間の平和なシーン。無良提督の登場と、「提督との絆」をBGMにしたダンスパーティが開かれています。話には聞いていましたが、無良提督のジャンプが高い! そしてスケーティングスピードが速い! 細かな所作に至るまでとてもキビキビしていて、これが提督か! と納得のいくキャスティングでした。
無良提督の登場時は、弦楽四重奏の生演奏。いろいろ素敵すぎる。
そして、提督にアプローチをかける金剛4姉妹。それぞれキャラのイメージに合った滑りで、個性が出ていました。技も見応えがあり、会場からは大きな拍手。
そして、来たるべき決戦に備えて、2チームに分かれての演習開始。6vs6での演習です。射撃すると氷の上に映る炎、そして響きわたる爆発音。また、単縦陣でリンク狭しと滑り回る艦隊行動も見事です。というか、見ていてぶつからないかハラハラしてました。特に最上(演技がどうという訳ではないのですが、艦のエピソード的に)。
なお、無良提督は開始の合図のあとは見守っているだけでしたが、ここでの立ち居振る舞いもきりっとしていて格好良かったです。
このあと、内田秀さん扮するウォースパイトが椅子に乗って(!)登場。途中から立ち上がって、夕立にエスコートされながらのスケーティングも披露してくれました。日本語と英語で「楽しんでいってくださいね」というようなアナウンス。
なお、夕方の部では、ここで「2nd season」がどうとかいう台詞があったのですが、英語だったので正確に聞き取れず……。すまねえ、英語はさっぱりなんだ。
といった感じで、前半は終了。20分の休憩に入ります。
後半パート
まずは海防艦による演舞。この海防艦がリアル小学生なのですよ。それも、日振・大東に至っては、明らかに低学年。まだちょっとたどたどしい演技なのですが、それがまたかわいらしい。
そして、艦娘全員がリンクに、声優さんがステージに登場して、恒例、「艦娘音頭」。海防艦も含めてみんな振り付けをマスターしていました。なお瑞雲はいません。会場がグリーンのペンライト一色に染まるのが美しい。
そしていよいよ深海棲艦との決戦になります。艦娘6隻と、ヲ級改、戦艦棲姫改、イ級4隻(先ほどの海防艦ズが衣装チェンジで登場)の戦闘。
まず序盤で、加賀・瑞鶴による航空戦。上空に向けて弓を引くモーションを取ると、リンクの上に飛んでいく飛行機のシルエットが。この爆撃でイ級は退場。
敵は残り2隻ですが、どちらもボスクラス。なかなか倒せません。双方ともダメージを与えつつ、致命傷には至らないまま、夜戦に入ります。
夜戦で水雷戦隊の活躍もあり、ようやく決着が付いた……と思ったところに、まさかの敵真ボス、深海氷翔王女が登場! 満身創痍とは言え艦娘たちを全く寄せ付けない強さを見せつけます。ひとり、またひとりと大破して脱落していく艦娘たち。
しかし、艦娘たちは耐え抜きました。夜が明けると、そこには艦娘の援軍が。払暁戦でも深海氷翔王女はその強さを見つけるのですが、それでも12人の連合部隊には勝てず、深海氷翔王女は撤退していくのでした。
最後は倒れた艦の手を取り、肩を貸しながら、凱旋する艦娘たち。
……というのが、台詞全く無しで行われるんですよ。いやー、熱い展開でした。
演出面では、魚雷の発射シーンが秀逸。スケートの技で、片膝をついて滑っていくのがあるのですが、それを魚雷発射に応用するという。滑っていく艦娘の前に、光の航跡が走り、敵艦に当たると爆発する。距離があまり取れないというのも魚雷らしい。これで、火力に劣る駆逐・軽巡も大活躍でした。
そしてやっぱりここも伊藤みどりさん。圧倒的な強さ、というのを演技だけで表現してくれました。年齢を重ね、かつてのようなジャンプはもうできないのでしょうが、演技力ではまだまだ一流ですね。
あと、艦これらしいのが、戦闘シーンに提督が全く出てこないところ。スケオタの人には無良さんの出番が少なくて申し訳ないかもしれないけど、これが艦これなんだ……。
最後は全員登場してのカーテンコール。場内は大拍手。夕方の部(最終公演)では、無良提督の登場と挨拶で、スタンディングオベーションまで出来てました。
声優さんと弦楽4重奏の生演奏による「月夜海」でフィナーレ。月夜海に合わせて踊る深海氷上棲姫(澤山璃奈さん)が美しかったです。
今回、15日の昼・夕方と2回見たのですが、2回目でも飽きるようなことはまったくありませんでした。
また、1回目は2階の最前列、2回目は2階の最後列だったのですが、見え方が違って面白かったです。近い方は細かい演技や表情、霧島の眼鏡などをしっかりと見ることができ、遠い席は全体の動きやプロジェクションマッピングをよく見ることができました。うん、2回見て正解。
物販など
いちおう、物販の方も見てきました。ただ、到着が遅かったので、すでに大行列……。
完売商品も多数(11時ごろ)。
並んでいると、本イベントの開場に間に合うか微妙だったので、周囲の写真だけ撮ってイベント会場に向かうことにしました。
よみずいランドで使われた、巨大榛名マット。人と比べるとサイズ感がわかりますね。
同じく、抱きつき金剛カバー。歴戦の傷跡ですね……。
よみずいランドで使われた等身大POPも、壁沿いに一列に並べられていました。
ただし、ガンビア・ベイだけは物販売り場のずっと奥に……。
後で、みんなと同じ列に並べ直されたらしいですけど。
1回目の公演が終わった後、再度物販に行ってみると、もうパンフレット(通常版)しか残っていないとのこと。まあおかげで、人も少なく、比較的すぐに買うことが出来ましたが。
買えなかったグッズ類のサンプル。
フードエリアの入口にあったホワイトボード。こちらも行った頃にはほぼ完売でした。
結局、入手できたアイテムは、パンフレットと入場特典のキーホルダーだけでした。
あと、イベントホール入場口を入ってすぐのところに、今後発売予定のフィギュアやグッズが展示されてありました。
というわけで、艦これ氷祭りのレポートでした。イベントは本当によくできていて、艦これファンなら満足できる内容だったかと思います。一流のスケーター(特別出演の3人だけでなく、どの出演者も滑りがとても綺麗でした)と、艦これファンに向けた構成、ライティングや音楽等の演出も素晴らしかった。
自分の座った短辺側の座席の近くに、斜めから4Kカメラ2台、正面に別のカメラ1台で録画はしていたので、映像ソースはあるでしょうから、是非ともBD/DVDで発売して、多くの人に見て欲しいですね。
おまけ。ローアングル榛名。