カメラ用フラッシュ、GODOX TT350を買いました。
純正フラッシュが重い
カメラ用のフラッシュは、フジのEF-X500というモデルを使っています。
販売時点ではハイエンドモデルだっただけあって、光量や使い勝手は申し分ありません。ただ、重たくてでかい。
今までは室内での撮影が主だったので、それほど気にならなかったのですが、ドール撮影を始めて、外に持ち出すことが多くなってくると、この重さがネックになってきました。
また、ドールって比較的近い距離で撮影するので、光量もそこまで必用無いことが分かってきました。たとえば、前回の記事の写真も、オートから少しマイナスした光量で撮っています。
GODOX TT350
もう少し軽いフラッシュが欲しい……ということで調べていたら、GODOX TT350というのが良さそうと言うことになり、買ってみました。
GODOX(ゴドックス)は中国のライティング機器専業メーカー。日本でも使っている人は多いようです。自分も名前は知っていましたが、購入するのは初めてです。
同じ品名で、カメラメーカー別に製品が分かれているので、購入時には適合する機種を選ぶ必要があります(富士なら350"F")。
というわけで、購入したのがこちら。
左がEF-X500、右がTT350。明らかに大きさが違います。
持ってみると、重さもTT350がずっと軽い。測ってみたら、EF-X500が電池込みで482g、TT350が258gでした。TT350は小さい上に、電池2本で動くのでより軽くなっています(EF-X500は電池4本必要)。
カメラ(X-T5)に取り付けるとこんな感じ。
EF-X500。
GODOX TT350。
TT350がずっとコンパクトです。
TT350とEF-X500 スペックの違い
もう少し細かくスペックの違いを見ていきます。水色背景は優れている点です。
TT350 | EF-X500 | |
---|---|---|
ガイドナンバー | 36 | 50 |
フラッシュ範囲 | 24~105mm(35mm換算) | 24~105mm(35mm換算) |
バウンス角度 | 上 90°~下 7°、左 90°~右 180° | 上 90°~下 10°、左 135°~右 180° |
露出制御 | TTL、マニュアル、マルチ | TTL、マニュアル、マルチ |
調光補正 | ±3段 1/3刻み | ±5段 1/3刻み |
配光特製調整 | なし | 光量優先/標準/配光優先 |
ハイスピードシンクロ | 最大1/8000秒 | 最大1/8000秒 |
電源 | 単3形電池2本(ニッケル水素電池推奨) | 単3形電池4本(ニッケル水素電池推奨) |
チャージ時間 | 2.2秒 | 2.5秒 |
フル発光回数 | 約210回 | 約170回 |
LEDビデオライト | なし | あり |
リフレクターパネル | あり | あり |
ワイドパネル | あり(35mm換算14mm) | あり(35mm換算20mm) |
ディフューザー | 同梱 | 同梱 |
サイズ(伸張時) | 140 x 62 x 38 mm | 178 x 67 x 50mm |
重量(電池含まず) | 200g | 380g |
重量(電池含む) | 258g | 482g |
EF-X500は大光量で多機能、その分重くて大きい。TT350は光量そこそこ、シンプルで軽量なのが分かります。
TT350とEF-X500 写りの違い
さて、肝心の写りはどうでしょうか。ドールをモデルに軽くテストしてみました。
レンズはXF33mmF1.4 R LM WR(換算50mm)をF4に絞って撮影。ISO800で固定です。シャッタースピードはオート。フラッシュはどちらもTTLで光量オートです。被写体までの距離はおよそ70cm。
直接照射
まず、フラッシュの光を直接被写体に当ててみます。
まず、EF-X500。
次に、TT350。
シャッタースピードはどちらも1/60sでした。
……ぶっちゃけ、ほとんど違いが分かりませんね。EF-X500の方がわずかに赤に寄ってる感じでしょうか。
天井バウンス
次に、室内撮影でよくやる、天井バウンスを試してみます。光を被写体に直接当てず、天井(や壁)に反射させる手法です。
EF-X500
TT350
こちらは、明確に差が出ました。天井バウンスでは一度反射させるため、光が減衰するので、光量の大きさが重要になるようです。
屋外撮影
屋外でのフラッシュ撮影も試してみました。夕方なので、太陽光はあまり強くありません。レンズはXF33mmF1.4でF2。シャッタースピードはオート。
EF-X500
TT350
……見事に飛んでますね。
試しにTTL -3にセットしてみたけど、まだ飛ぶ。
フラッシュにディフューザーを付けたらわりと良くなりました。
ディフューザーは、こんなのを使ってます。
純正よりは扱いづらいけど、軽いのは正義
いろいろ試してみましたが、やはり純正品であるEF-X500は優秀だな、と感じました。重さが気にならない、自室での撮影ではこれまで通りEF-X500を使うことになるかと思います。
一方で、外に持ち出すときは、やはり軽さが重要になりますので、TT350を使っていこうと思います。光量も、ドール撮影には十分そうですし。ディフューザーは必須な感じですが、重さ・容積ともたいしたことは無いので一緒に持って行くことにします。