先日購入したスマートフォン、ASUS Zenfone9。今回は、カメラ周りを中心にレビューしていきたいと思います。
Zenfone9使用感(1週間ほど使用して)
最初に、1週間ほど使用して、気付いた点を。
スリープしていると通知が来ないアプリがある
スリープした状態だと通知が来ないアプリがあります。デレステの営業終了通知が来ないのが結構痛い。触って画面が点いている状態なら来るのですが。アプリによっては(LINEとか)ちゃんと来るので、どうにも原因が分かりません。
ソフトウェアのアップデートで解消することを願います。
バッテリーの保ちは非常に良い
通常使用で、1日でバッテリー残量が50~60%程度。XPERIA5の時は30%ぐらいまで使っていたので、かなりバッテリーの保ちは良い感じです。3年使ったXPERIA5と新品のZenfone9ということで、単純比較はできませんが。
USB DACにノイズが乗る
USB DACにときどきノイズが乗ります。XPERIA5でもあった現象ですが、Zenfone9でも出てしまいました……。
カメラアプリの使用感
さて、今時のスマホの評価で欠かせないのがカメラ。というわけで、まずはアプリの使用感から。
デザインはごくオーソドックス。
中央下にシャッターボタン。その上に撮影モードの変更メニュー(左右スワイプで切り替え)。画面内には倍率や縦横比、フラッシュなどの変更ボタン。倍率は超広角0.6倍と広角の1倍。2倍はデジタルズームになります。最大8倍まで設定可能。
上中央の下矢印を下にスワイプすると、設定メニューが表示されます。
ちょっと関心したのが、PROモードのUI。いわゆるマニュアル撮影モードなのですが、設定値の変更が、単なるスライダーでは無く、弧を描いた部分を左右にスワイプすることで変更ができます。しかもこのとき、指先にクリック感があるのですよ。振動を利用したハプティック機能というやつですね。
このため、あたかも物理ダイヤルを回しているような感覚があります。カメラユーザーにとても親和性のあるUIだと思います。
高感度テスト
ISO感度ごとの画質を確認してみたいと思います。PROモードで、シャッタースピードをオートにして、ISOを変更しながら撮影してみました。
広角カメラ
ISO100
ISO200
ISO400
ISO800
ISO1600
ISO3200
ISO400ぐらいまではまぁOKな感じですが、ISO800当たりから高感度ノイズが目立ち始めますね。3200はちょっと使いたく無いレベル。
超広角カメラ
ISO100
ISO200
ISO400
ISO800
ISO1600
ISO3200
こちらはISO400ぐらいからノイズが目立ってきます。ISO3200では色合いが転んでしまいました。
広角カメラはQuadベイヤーなので、その分光量を多く取り込め、高感度耐性も若干高いようです。
低感度はISO25から使えるので、光量さえあればかなり綺麗に撮れるようです。
オートモードの画質チェック
マニュアルでISOやシャッタースピードを決める、なんてマニアックなことは多くの人はしないでしょうから、オートモードの画質を見てみましょう。
通常オート
広角側で、LEDの灯りで撮ってみました。ISO203、SS1/40。フィギュアですが、顔AFも効きます。
今まで使っていた、XPERIA5だとこう。かなり白っぽくなり色の乗りも悪い。Zenfone9は少し実物より色が濃い印象です。ただ、顔AFはXPERIAのほうが圧倒的に速い。顔だけで無く瞳AFまで合わせてくれました。
灯りを消して、低照度で。ISO1984、SS1/12ですが、ノイズ感はPROモードよりかなり少なくなっています。かなり強力にノイズリダクションが効いているようです。
同じように、超広角カメラ、LEDの灯りで。
ISO256、SS1/60ですが、照明のフリッカーが出てしまいました。フリッカーフリーはONにしているのですが、効きはいまいちのようです。
灯りを消して低照度で。ISO760、SS1/4です。
なんか、右側に謎の線が入った……。
夜景モード
広角カメラ、低照度で夜景モード。ISO50で、SS4.2s。
超広角カメラで夜景モード。ISO55でSS4.13s。
広角、超広角とも、スローシャッター時に謎の線が入ってしまいました。かなり気になります。
ポートレート
背景がボケるやつ。
手ブレ補正
ここまでは、全て三脚に固定して撮っていたのですが、Zenfone9には広角カメラに強力な手ブレ補正機能が付いています。というわけで、夜景モードで手持ちで撮ってみました。
SS1/12ですが、ほぼブレは分かりません。
この手ブレ補正は、動画でもかなり強力。手持ちで歩いたところを撮影してみたのですが、とても安定した映像を撮ることができました(FHD 60fps)。
同じように、X-T5(ミラーレスAPS-Cカメラ。レンズはXF18mm F2 R)で撮った物がこちらです。
X-T5にも手ブレ補正は付いているのですが、動画で、自分自身が動くときはかなり厳しい模様。本気で動画撮るなら別にジンバルが欲しくなりますね。
色のりの良さと手ブレ補正の強力さが強み
そんなわけで、Zenfone9のカメラについて、屋内ですがざっと試してみました。
色のりの良さは、ようやくちゃんとしたカメラに追いついてきた感じでしょうか。料理も撮ってみましたが、かなり良い感じだと思います。
また、手ブレ補正は非常に強力で、積極的に動画を撮りたくなりますね。
画質では、ちゃんとしたカメラにはまだ敵わない(特に高感度の時)ですが、手軽さを考慮すると、かなり使えるのではと思います。
フリッカーが入りやすいのと、スローシャッターの挙動が怪しいのは何とかしてほしいですが。