2022/11/08の皆既月食を撮ってみました。自宅の前で。
月食はじまり頃
都合により、ずっと撮っていることはできなかったので、途切れ途切れですが。
まずは、初めの頃。
ほぼ皆既月食。左下に見える点が、今回、もう一つの話題になった、天王星になります。
肉眼ではもっと暗い赤でしたが、カメラの露出を変えて、よく見えたやつを。
この暗さになると、今回使った機材ではオートフォーカスが効かなかったので、マニュアルフォーカスでピントを合わせています。
天王星食
今回話題となった、月の影に天王星が隠れる「天王星食」も撮ってみました。
まずは、天王星が月に近づいたところ。左下の小さな点が天王星です。
もう少し近づいたところ。
ほぼくっついているように見える。
そして、完全に月の影に隠れました。
皆既日食の最中に惑星が月の影に隠れる「惑星食」が起こるのは442年振り。天王星食に限って言えば4000年以上起こっていないらしいので、非常に珍しい現象を撮れてラッキーでした。
天王星食終わり
天王星食の終わりは、皆既月食の終わりに近い時間帯で、カメラの露出設定がちょっと大変でした。
写真右下に、ちょっと明るい点があるのがわかるでしょうか。こちらが、月の影から出てくる天王星です。
完全に月の影から出た天王星。
月食終わり
そして、月食自体も終わりになりました。
機材など
カメラはFUJIFILM X-T30、レンズはTAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061) を使いました。
X-T30(無印)だと、暗所AFがそこまで強くないので、皆既食の時にはMFで調整せざるを得ませんでした。X-T30 II や、X-T4以降は、その辺が強化されているので、良いかもしれません。
また、300mm(フルサイズ換算450mm)だと、月の撮影は結構ギリギリ。上記の写真はかなりトリミングしています。
三脚は、以前買ったトラベル三脚を使用。
この三脚は、標準で自由雲台が付いていて、それ自体は割と使いやすいのですが、月って意外と速く動くんですよ。なので、しばらく撮っていると、フレームアウトしそうになって。そのたびにボールを緩めて調整するのですが。自由雲台は一度緩めると、向きが明後日の方向になってしまうので、再調整がわりと大変でした。
あと、月が高い位置に来ると、倒せる角度をはみ出してしまう事も。一箇所だけ90℃倒せる切り込みが付いていますが、そこにあわせての構図合わせが大変でした。
レバーが付いていて向きの調整がしやすい3Way雲台か、フリクションコントロール機能の付いた自由雲台が欲しくなりますね。
まあ、頻繁に空を撮るわけでもないので、おいおい、考えていきましょう……。今、諸般の事情でお金がないので。