EF-X500が投げ売り?
ちょっと前ですが、Twitterで富士フイルム Xシリーズ用のクリップオンフラッシュ、EF-X500が投げ売りされているという話を目にしまして。
EF-X500は、富士の1世代前のフラグシップモデル。とは言え現行製品で、公式オンラインショップでは、59,950円もするやつです。
それが、どういうわけか1万円切り……。
自分の使っているカメラ、X-T30には小型のフラッシュが内蔵されているのですが、ほとんど使ったことはありませんでした。という程度にフラッシュについての知識が無かったのですが、強い勧めもあり買ってしまいました。
パッケージ内容
富士ユーザーにはお馴染みの真っ黒な箱を開けると、キャリングケースに入ったフラッシュ本体と、説明書が入っています。やはり怪しげなルートから出てきたのか、保証書は入っていませんでした。
しっかりとしたケース。
中にはフラッシュ本体と、ディフューザー、複数のフラッシュを設置する際に使う台が入っています。
X-T30に取り付けたところ。さすがにでかい……。また、使用するには単3乾電池が4本必要なため、重さも結構あります(電池込み実測480g)。
最初、取り付けても全く稼働しない(設定画面でオンにできない)というトラブルに見舞われ、やべーやつ買っちゃった? と思ったのですが、いろいろ調べたら、電子シャッターだとフラッシュが使えないのですね……(という素人丸出しのことをやってしまいました)。
メカシャッターに切り替えることで、問題無く使えることができました。
EF-X500を使ってブツ撮りをしてみた
さて、フラッシュを使って何をしようか……と考え、とりあえず、ブツ撮りを試してみることにしました。
モデルは、[てづくりのしあわせ]高森藍子です。
撮影場所は自室。窓からの明かりと天井のLED灯が点いた状態です。
カメラは、X-T30にXF18-55mmF2.8-4 R LM OISを55mm、F8、ISO640で。
フラッシュなし
まずはフラッシュ無しで撮影。普通に撮れていますが、シャッタースピードは1/4秒まで長くなってしまいました。三脚を使っていなかったら確実にブレているところです。
内蔵フラッシュ
比較のために、X-T30の内蔵フラッシュを使ってみました。
明るく撮れてはいますが、背景に思いっきり影が映り込んでしまいました。
EF-X500
EF-X500を使っての撮影です。EF-X500側は、TTLオートで撮影しています。
まずは、フラッシュを直接当てた写真。やはり影は映っていますが、少し柔らかい感じですね。
続いて、バウンス、という、光を直接当てずに、壁などに反射させるテクニック。今回は、フラッシュの向きを真上に向けて、天井で反射させてみました。
背景への影の映り込みが無くなり、全体的に柔らかい雰囲気に仕上がりました。
ただ、上から光が当たっているため、首元やスカートのひだの下に影が出ています。
バウンス+リフレクターパネル(フラッシュの手元で、一部の光の方向を変える板。EF-X500に内蔵)。
少し背景への影の映り込みはありますが、首元などは明るくなり、一番綺麗に見えます。
次に、付属のディフューザー(光を拡散させ、やわらかくできる)を使ってみました。まずは直接光。
だいぶ柔らかくなりますが、やはり背景に影が映ってしまいますね。
ディフューザーを付けてバウンス撮影。
意外にも、影が強く出てしまいました。バウンスの時はディフューザーは駄目なのですね。
というわけで、なかなか奥の深いフラッシュでの撮影でした。EF-X500はまだいろいろな機能があるので、使い込むのはだいぶ勉強が必要になりそうな感じです。でも面白い!