透明な七月

文月十一郎のブログです。

ことのはアムリラート クリア感想

SukeraSparoから8月に発売されたPC用百合ゲーム「ことのはアムリラート」をようやく全クリアしました。発売日に買っていたのに、なかなかプレイ時間が取れなくて、ここまでかかってしまいましたが……これは買って良かった! 久しぶりに当たりゲームです。
 
ストーリーとしては、(最近はやりの?)異世界モノ。主人公の「凛」が、見慣れた街中で突然異世界に飛ばされるわけです。
ただ、多くの作品と違うことは、飛ばされた先で全く言葉が通じないこと。他の人が話す言葉も、書かれている文字も全く読めないのです。
そんな、何が起きたのかも分からずに混乱している凛の前に現れたのが、「ルカ」という少女でした。

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このゲームの最大の特徴が、この、本当に何を言ってるのか分からない異世界語(ユリアーモ)。実存する人工言語エスペラント語」をベースにしているのですが、そもそもエスペラント語なんて知らないし、文字(アルファベット)も大幅に変えているので、まず読めません。

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それで、ルカが先生がわりになって、少しずつユリアーモを学んでいくことになるのです。

ゲーム内には学習パートが何カ所かあって、ここで凛になりきって、ユリアーモを覚えていくことができます。飛ばすこともできるのですが、ここは実際に勉強しながらやっていくのがこのゲームの醍醐味でしょう。もちろん、全て覚えきれなくてもゲームプレイには支障がないのですが、覚えようとすることでゲームの世界に入り込めたと思います。

「おさゥあり勉強」なる、プレイヤーに物議を醸した(?)シーンもあり。

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なお、2周目以降は、ユリアーモで書かれた台詞に日本語訳を付けることができるので、本当は何を言っていたのか、分かる仕組みになっています。自分は結局2周、プレイしました。
 
細切れでやっていたので、プレイ総時間ははっきりとはわかりませんが、それほど長くないのは確か。短いという意見も散見されますが、時間の取れない人間にはこれぐらいがありがたい……。
 
さて、「純百合アドベンチャー」と謳っていることから分かるように、百合ゲームなわけですが、いわゆる攻略キャラはルカのみです。登場キャラも、この他に図書館司書を務める「レイ」という大人の女性が出てくるだけで、ほぼ3人のみ。前述したとおり、それほど長い話ではないので、最低限の登場人物に絞った感じです。
ルートもほぼ1本道。ルカの好感度……というよりは、凛→ルカの好感度の選択によって、エンディングが分岐するようです。
(ネタバレ)
ルカラブが過ぎると、真のエンディングにたどり着けないという、ちょっと意地悪な選択になっています。凛に訪れた状況を鑑みれば、納得できる展開なのですが、百合好きとしてはジレンマ……。
なお、ルカのほうは、ほぼ序盤から凛ラブな感じ。
 
一般向けゲームと言うこともあって、出てくるのはキスシーンまで。ただ、随所でイチャイチャしている二人は見れますので(ソファに押し倒したりとか、海辺でデートとか)、ゲーム中はだいたいニヤニヤしていることになるかと思います。

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その他、特に良かったのはグラフィックとボイス。
グラフィックは、「白衣性恋愛症候群」などを手がけた、成瀬ちさとさん。特にルカのふわふわした感じがとても良いのですよ。
 
ボイスは、ルカ役の内田秀さんが話す、カタコトの日本語と、流暢なユリアーモの口調のギャップがとてもかわいらしいです。「艦これ」のウォースパイトやアークロイヤルみたいな凜々しい声色とは全く違うタイプ。
先日のトークショーによると、内田さんが選ばれるきっかけになったのが、やはり艦これだったそう。英語が得意な人を探していたところに出てきたのが内田さんだったようで。しかし、最初は所属事務所も分からなかったとか。
となると、艦これスタッフはどこから内田さんを引っ張ってきたんだろう……。
 
また、凛役の長妻樹里さんですが、「泣き」の演技がとても印象的でした。序盤の、異世界で初めて日本語を読んで泣き崩れるシーン。ここで一気にゲームにハマっていったように思えます。とあるエンディングの号泣シーンも心に響く物がありました。
 
ゲームはひととおりクリアしたわけですが、まだまだ二人のやりとりを見たくなる作品ですね。あと、エスペラント語を覚えたくなる……(笑)。
 
なお、限定版付属のドラマCD「おとなのアンリラート」がまた破壊力の高い物でした。直接的な描写こそ無いものの、ルカの年下攻めが堪能できます。
今から限定盤の入手はかなり困難だと思いますが、なんとか聞いてほしいものです。

 

ことのはアムリラート 通常版

ことのはアムリラート 通常版