透明な七月

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文月十一郎のブログです。趣味のことなどをつらつらと。写真多め。

舞鶴 2泊3日旅行記

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8/19~21の3日間、夏休みを利用して、京都の舞鶴に旅行に行ってきました。舞鶴と言えば、旧海軍鎮守府が置かれた、軍港の町。艦これとも関係ある……と言っていいのかな。

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(注意:写真60枚以上)

 

 

 1日目

舞鶴まで電車の旅

品川から新幹線に乗って、一路京都へ。

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新幹線(N700系)の座席(初めて乗った)は快適だけど、京都まで2時間はかなり退屈。寝過ごしてしまったらアウトなので、スマホでゲームなどして時間を潰します。大容量バッテリーを持ってきて正解でした。あとUSB充電器。
 

無事、京都で新幹線を降りて、まずは昼飯の調達。せっかくの旅路なので、駅弁を購入。

で、東舞鶴行き特急まいづる(KTR800 丹後の海)に乗換。こちらもかなり乗り心地がいい。気動車なので、電車と振動が少し違っていたけど。で、列車の中で昼食。

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五老スカイタワーへ

1時間半ほどで、東舞鶴に到着。駅の写真を撮ったりしているうちに、西舞鶴駅行きのバスが来てしまったので、あわてて乗車。
目的地の、五老スカイタワーに向かいます。ここからの景色が絶景と聞いていたので。
ただ……知らなかったんですよ。バス停からだと、徒歩45分かかるなんて。しかも、延々と上り坂なんて。
いやもう、しょっぱなから死ぬかと思いましたね。舗装はされているとはいえ、ほぼ登山。普段からろくに運動していない人間にとっては辛すぎる……。ところどころに「あと○.○km」と書かれた標識がたっていたのが救いでした。

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それでもなんとか登り切って、汗だくのままで一旦タワーに併設のカフェで休憩。
落ち着いたところでタワーに向かいます。
展望台からの眺望は、なるほど、絶景。舞鶴湾の狭く入り組んだ地形や、港の埠頭、停泊している自衛艦までよく見えます。
 
タワーからほぼ北方向。舞鶴湾の出口。海が狭い!

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自衛隊桟橋の方角にズーム。自衛艦が停泊しているのが見えます。右奥に見える、山頂に雲がかかっている一番高い山が、青葉山重巡青葉の名前の元になった山ですね。
さすがに自衛艦はかなり小さく見えます。カメラのズームがもっと欲しいところです。こういうときにコンデジは不利。

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西舞鶴港方面。本当に海と山が近い。

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帰りは、歩いて降りて行くのが嫌だったので、受付の人にタクシーを呼んでもらいました。東舞鶴駅まで2000円ぐらいかかったけど……。

 

ホテルに到着

駅からホテルまで、町並みを見ながら歩いて行きます。通りの名前が、日露戦争時の軍艦の名前になっているんですね。

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他にもあちこちに海軍・自衛隊がらみの看板などがあり、軍港の町ならではといった趣です。
 
そんなこんなで、夕方になってようやくホテルに到着。ところで、ホテルの入口に、謎の艦娘(?)の立て看板があったんですが、なんのキャラなんですかね? ググっても出てこないし……。

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ホテルに荷物を置いて、また少し散歩。海に近づくと、潮の香りが漂ってきます。川みたいだけどもう海。

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商店街の一角に、お化け屋敷がオープンしていました。地元の子供たちでけっこう賑わっていたので、中には入らず。

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カードショップのウィンドウに貼られていた、先日の砲雷撃戦の名残。

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夕食は、ホテルに置いてあったオススメの食事処の中から、定食を食べれる居酒屋さんに。かなり疲れていたので、アルコールは頼まず、ごはんだけ。ブリの刺身がすごく身が締まっていたのと、海老の天ぷらが濃厚で美味しかった。

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ホテルに戻ってからは、風呂に入って、汗をかいた服を洗濯して、ブログの下書きをして、1日目は終了。
 

2日目

赤レンガパーク

朝食はホテルのレストラン。焼き魚が意外と美味い。

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2日目の主目的は、赤レンガパークと、自衛艦の見学がメイン。 まずは、赤レンガパークへ。

ここは、古い海軍の倉庫を再利用した施設。明治に建てられたというだけあって、外から見るととてもレトロな雰囲気。

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レンガのアップ。風雨にさらされた汚れや、形が不揃いだったりするあたりに、時代を感じます。

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中は、舞鶴の歴史の紹介や、イベントスペース、カフェ、土産物屋などになっています。

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遊覧船で舞鶴港を一周

ひととおり赤レンガパークをみたところで、時間になったので、遊覧船乗り場に移動。これに乗って、舞鶴港を一周クルージングできるのです。

まず見えてくるのは、掃海艇「のとじま」。後ろに見えるのは同じく掃海艇「すがしま」。

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磁気機雷に反応しないよう、木造の船体を持つのだそう。元自衛隊の人が解説してくれたのだけど、掃海作業をどのようにやっているか、というのは各国極秘情報なのだとか。

 

引揚記念館の近くと対岸を結ぶ、舞鶴クレインブリッジ。日本海側では2番目に大きい斜張橋。2本のタワーから等距離に張られたワイヤーが美しい。

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JMU(ジャパンマリンユナイテッド)のNo.3ドック。これも明治時代に山を切り開いて作ったドックを使用しているのだそう。難工事で死亡事故も起きたとか。背景の露出した岩肌が生々しい。

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JMUでメンテナンスを受ける、護衛艦「あさぎり」

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後ろに見えている団地が、もと鎮守府の建物があった場所だそう。

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2隻ならんで停泊している、ミサイル艇「うみたか」(手前)と「はやぶさ」(奥)。

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護衛艦「まつゆき」

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護衛艦「ふゆづき」。後部にヘリ格納庫があります。

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ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが」。東日本大震災でも救援活動に活躍した。

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補給艦「ましゅう」。こちらも東日本大震災災害派遣された。

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と見て回ったところで、30分のクルージングは終了。船の名前やエピソードの解説付きで、なかなか面白い体験でした。

 

昼ご飯

お昼ご飯は、赤レンガパーク内のカフェで、海軍カレーを。ちょっと辛いけどおいしい。

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ただ、量が少し物足りなかったので、となりのお土産物屋で売っていた、肉じゃがパンを購入。肉じゃがは舞鶴の名物なのですが、それをパンの中に入れてしまったという。

ここにも謎の艦娘(?)が……。

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中には、ジャガイモ、牛肉、ニンジン、しらたきなど、普通に肉じゃがの具が入っていました。でも、意外と美味しい。

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さあ、栄養補給も済んだので、いよいよ自衛艦見学です。

 

自衛艦見学

赤レンガパークから少し離れた自衛隊の桟橋まで徒歩で移動。門をくぐって、入場証を受け取ります。

まずは、目の前に停泊している「ふゆづき」から。

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船首

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主砲

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艦橋とマスト。高い。

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尻とヘリ格納庫。

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今の海上自衛隊の艦艇は、全部「護衛艦」なので分かりづらいけど、排水量・全長などは、昔の軽巡洋艦に近いようです。

 

続いて、「ひゅうが」。近くで見て感じたのは、とにかく「デカイ!」。「ふゆづき」も結構な大きさだったのですが、「ひゅうが」のサイズはすごい。

まずは船首方向から。

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艦橋

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後ろ姿。

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でかすぎて、全体は上手く写せませんでした……。

 

続いては、補給艦「ましゅう」。こちらも、「ひゅうが」並にデカイ艦。

船首付近。これより先にはロープが張ってあって行くことができませんでした。

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艦橋。手前に吊り下げられている管が、補給用のパイプだそうです。

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後ろ姿。

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最後は、護衛艦「まつゆき」。こちらは「ふゆづき」と比べてもかなり小型です。

船首~艦橋にかけて。

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主砲とアスロック・ランチャー。

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後方から。

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そんな感じで、普段は見れない自衛艦の写真をたくさん撮れて、かなり満足。

 

海軍記念館・海軍墓地

自衛隊桟橋から出て、目の前の街道を西に。舞鶴地方総監部と、その中にある記念館を目指します。

道中にあった謎の看板。ぜかまし……。

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入場許可証を受け取って、坂を登ると、旧機関学校の庁舎が。左手に記念館があります。

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海軍記念館に入ったところ。後ろの日章旗は、秋津洲で実際に使われていた物らしい。

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展示物は、かなりいろいろあるものの、半分以上が日露戦争以前、特に東郷平八郎提督関連のもので、艦これファン的には若干物足りなさも。橘花に関する資料などはありましたが。

 

さらに足を西に向けて、海軍墓地へ。また暑い中、山登り。昨日ほどの距離はありませんでしたが。慰霊の場所としては、静かな方が良いでしょうから仕方ない。坂道を登っていると、うっそうとした林の中に、突然ぽつんと出てきます。

神威と、利根・筑摩の慰霊碑。当時から、利根・筑摩は「トネ・チク」と呼ばれて親しまれていたそうですね。

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実は大鳳の碑もあったらしいのですが、疲れていたせいか見つけられませんでした……。

 

帰りは、バスに乗って赤レンガパーク(市役所前)まで戻りました。

赤レンガカフェで、少し休憩。注文した海軍ロールケーキに付いてるのはクリームかと思ったら、アイスだった。甘さと冷たさが、炎天下に歩き続けた体に染みる……!

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北吸トンネル

この日の最後は、赤レンガパークから少し南東に歩いたところにある、北吸トンネル。

北吸トンネルに続く道。もともと中舞鶴線という、鉄道路線が走っていたそうです。今は遊歩道として整備されています。この道幅とカーブの具合が、いかにも廃線跡という雰囲気で良いです。

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そしてここが北吸トンネル。赤レンガパークと同様、レンガ造りのトンネルです。

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 トンネル内部、赤レンガの天井。パークよりも、ずっと使い尽くされた、レトロな印象です。

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そんなわけで、2日目は終了。旧軍関連の施設を中心に、丸一日歩き回りました。

 

3日目

3日目は、舞鶴を離れて行動です。東舞鶴駅から、電車に乗って、隣の西舞鶴駅へ。そして、京都丹後鉄道(KTR)に乗り換えて……。

とうちゃーく!

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軽巡由良の艦内神社の分祀元の由良神社に行くのが目的なのです。

ちなみに、名前の元となった由良川はこんな感じ(列車の中から撮影)。河口付近ということでかなり川幅は広い。

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由良神社は、駅から徒歩数分の所。

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二つ目の鳥居の前で一枚。自分の他には特に参拝者も無し。朝早い時間帯だと、ラジオ体操をやっているようですが。

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アーケードのカードと一緒に。

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由良神社の参拝が終わったあとは、来た道を引き返して、もう一つの目的地、ハクレイ酒造へ。

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旅行先で、両親向けに地酒を買っていくのが恒例になっているので、今回もせっかく酒蔵があるということで立ち寄ることに。某東の方関連では聖地らしいのですが、自分はそっち方面は詳しくないので、普通にお酒を買うために(店内にはコラボ商品も売ってました)。

5種類ほど試飲して、風味の違う2本を購入。

 

天橋立

ここまで来たならせっかくだから、と(嘘です。最初から予定に組み込んでました)、再びKTRに乗って、天橋立へ。有名な景勝地ですね。

まずはリフトに乗って、天橋立を一望できる山頂に。
天気も良く(というか、良すぎる!35℃とか暑すぎる!)、山頂から見下ろす天橋立は絶景。海の真ん中を橋のように陸が続いています。

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再びリフトで山を下りて、昼食を取った後、遊覧船に。対岸に向かうには、遊覧船、レンタルサイクル、徒歩、といった手段があるのだけど、天橋立は長さ3.6Kmあるということで、行きは遊覧船で、帰りは徒歩にすることに。
遊覧船は10分ほどで北岸に到着。今度はケーブルカーで山の上にある笠松公園に。ここからの眺めも実に良い感じ。

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笠松公園の売店には、あの日本酒「最低野郎」が売っていました。高橋監督のサイン入りボトルも。あとで調べたら、ここでしか売っていないんだそうで……。買っておけば良かったか。でも、このサイズで1,680円は高いよね。

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休憩後、ケーブルカーで山を下りて、天橋立を徒歩で渡る。2~30m程度しか無い幅の陸地に、延々と松林が続き、その両側はすぐ海。他では見られない光景ですね。

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東岸の一部は砂浜で、海水浴もできます。

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台風で倒れた松も。

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疾走する水上バイク

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天橋立を渡りきって、少し休憩した後、予約していた帰りの電車に乗車。こうして、2泊3日の旅行は、無事、終了しました。

舞鶴天橋立と、他ではなかなか見ることのできない風景をたくさん見ることができて、楽しい旅行でした。写真もたくさん撮れたしね。

今回、行っていない場所もまだたくさんあるので、早くもまた行きたくなっています。……次は、真夏以外で!(日焼けが酷い)

 

参考文献:「提督の探訪 舞鶴」サークル:Nippak

www.pixiv.net

夏コミで買った同人誌だけど、A4版で大きな写真がたくさん掲載されており、舞鶴の歴史や見るべき場所を知るのに非常に役立ちました。