2016年春に放送された、「ふらいんぐうぃっち」というアニメをご存じでしょうか。
青森県弘前市が舞台になった、日常系ほんわかアニメなのですが、実在の地点がかなり忠実・美麗に再現されている点でも話題を呼びました。
このアニメをたいそう気に入ったので、一念発起して弘前まで行ってみることにしたのでした。行った時期は8/1~2。ちょうど、弘前の有名なお祭り「ねぷた祭」もあり、街はなかなかの賑わいを見せている中での聖地巡礼となりました。
それでは、アニメの放映話数順に紹介していきたいと思います。
1話:6年振りの不思議
弘前駅
主人公、木幡真琴が降り立った駅です。自分は、飛行機→バスで弘前まで行ったので、ホームは撮影できませんでした。
駅構内。吊されたリング状の案内板が印象的。
エスカレーターを降りて、自動ドアをくぐって外に出ると、壁に大きなふらいんぐうぃっちの看板が。
バス停には、偶然にもラッピングバスが止まっていたので撮影。2日間の滞在で、見かけたのはこの1回だけでしたので、台数はあまり多くないのかもしれません。
下湯口
真琴が圭の家に行くために降りたバス停が、下湯口。作中と同じく、相馬行きのバスで向かうことができます。
真琴が降りた、下りのバス停。本当にアニメで描かれたまんまですね。
振り返ると、まだ雪がたくさん……さすがに、8月に雪は無いですね。
下りのバス停の標識は、ふらいんぐうぃっちとのコラボデザインになっていました。
時刻表を見ると、1時間に1本という、いかにもなローカル線ですが、7時台には弘前駅行きだけでなく、聖愛高校(真琴が通っている学校のモデル。今回は行きませんでしたが)行きのバスもあり、真琴や圭はこのバスで通っているのかな、なんて想像をしてしまいます(作中では歩いて通っているようですが)。
なおさんの家
なおさんの実家。実在するのは、「石場家住宅」という古民家。弘前公園のすぐ北側になります。
重要文化財ですが、人が住んでて、ちゃんと酒屋としても営業しているという。
ちなみに、最寄りのバス停は、なおさんとのコラボバージョンでした。
2話:魔女への訪問者
この回は、あまり外を出歩いていないので、ちょっとだけ。
春の運び屋さんが、真琴の元を訪れるときに歩いていたワンシーンで出てきた階段です。
あのあたりはアニメオリジナルのシーンなのですが、この階段は他の場所からだいぶ離れたところにあるもの。スタッフさん、よくこんな場所見つけましたね……。
3話:畑講座と魔術講座
茜お姉ちゃんと魔術の練習をした神社、神明宮。OPにも出てきていますね。
ひとまず、アニメ二期の制作をお願いしてきたので、たぶんやってくれると思います。
境内裏のスペースには、この日はトラックが止まっていて、魔術の練習は出来ませんでした(止まっていなくてもしちゃダメです)。
ところで、この回は、圭の父親の津軽弁が印象的なのですが、街中で聞こえてきたり、お店の人と話したときは、あそこまで強烈な津軽弁を話している人はいませんでした。でも、けっこう若い人でも、津軽弁のイントネーションは入っていて、東京とは違うなー、と感じました。
4話:桜の中の占い師
この回は、弘前公園が舞台。作中では、満開の桜が美しいのですが、当然のことながら、8月に桜は咲いていないので、だいぶ印象が変わりますね。
弘前公園南にある、正門に当たる追手門。ここから入場していきました。桜のシーズンではないけど、そこそこ人が入っている模様。
城をバックに写真を撮ってもらった橋。でも、今は天守閣を移動してしまったので、この橋からはうまくお城が入らないんですよね。それにしても、天守閣まるごと移動ってすごい……。
その移動した天守閣。
ちょっと離れたところにあるベンチからの眺めは、サウンドトラックのジャケットイラストの元になっています。ジャケットとはベンチの向きが逆ですが。あと、曇っていて、岩木山ははっきりとは見えませんでした。
そして、下ってお堀沿いにあるのが、犬養さんが犬化して寝ていたベンチ。
いつか桜祭りの時期にも行ってみたいですね。
5話:使い魔の活用法
6話:おかしなおかし
この回の巡礼場所は無し。実は、下湯口近辺は、バス便の関係で、15分程度しか滞在できなかったんですよ。それ逃すと1時間待ちだし……。
7話:喫茶コンクルシオ
8話:常連の鳴き声
コンクルシオのモデルが、藤田記念庭園の洋館、大正浪漫喫茶室というのはファンの間では有名かと思います。
バス停は、コンクルシオにちなんでか、杏子とのコラボ。側面にはチトさんが描かれています。
そして、喫茶室入り口。二礼二拍一礼しなくても入れます。
道路側から見た洋館。雰囲気あります。
先客がそこそこいたので、通されたのは一番端の席。あの「常連さん」の座っていた席です。庭園の静かな景色が見えて、とても穏やかな気分になれます。
推しはアップルパイということで、アップルパイとコーヒーを注文。
りんごの爽やかな甘さと、サクサクのパイ生地が絶妙。コーヒーもしっかりした味で、来た甲斐がありました。店内には、ふらいんぐうぃっちグッズも売っていました。
9話:明日の明日は今にある
10話:料理合わずと蜂合わず
11話:くじら、空をとぶ
ここも巡礼先は無し。学校は聖地巡礼先としては、ちょっと行きづらい場所ですしね。
くじらの通過場所も、巡礼コースにうまく組み込めませんでした。
12話:魔女のローブと日々は十人十色
布屋さんへの道のり
まずは、真琴が箒から降りたレンガ倉庫。
今は使われていなそうですが、赤茶けたレンガの壁は、趣があります。なお、自転車置き場はありません。
その近くの、なおが真琴をねぷた祭に誘った橋。黄昏橋というそうです。
そして、目的地の布屋さんにとうちゃーく。先の黄昏橋からはかなり離れています。この作品、シーンごとの景色は実際の土地をかなり忠実に再現していますが、位置関係は(わざと?)現実とは異なった物になっていますね。
ねぷた祭
夜は、ねぷた祭りです。
暗闇の中、明明と浮かび上がるねぷたと、かけ声と太鼓の音は、非常に迫力のある光景でした。
金魚ねぷた。
ふらいんぐうぃっちをモチーフにしたねぷたもありました。1日目はあまり数は多くありませんでしたが、2日目はいろいろ出ていたようです。
その他
ふらいんぐうぃっち設定画展
弘前市まちなか情報センターでは、ふらいんぐうぃっち設定画展が開かれていました。
各キャラの設定画決定稿や、背景美術などが展示されています。見ていて改めて気付いたんですけど、このアニメ、毎回各キャラの服装が違うんですよね……。おっかねぇ。でも、そういうこだわりが、このアニメ独特のリアリティの獲得に繋がっているんでしょうね。
グッズも売っているし、軽く食事もできました。
浴衣姿の真琴のポスターは、街のあちこちで目にしました。ほんと愛されてるな。
大鰐線ラッピング電車
中央弘前駅から出発する、弘南鉄道大鰐線で、ふらいんぐうぃっちのラッピング電車が運行されています。
車内には、魔女の箒も立てかけてあったりするらしいですが、乗る時間が無かったので、そちらは撮れませんでした。残念。
グッズ類
いろいろ買い込んでしまいましたよ。
いわゆる聖地巡礼マップ。駅の観光案内所で入手。左は原作バージョン、右は8/1から配布されているアニメバージョンになります。両方もらえた。無料なので、まずはこれを是非。
はちみつ飴と、紅茶(りんご・桜)のセット。
ステッカーシート。L○NEスタンプっぽい。どちらも、まちなか情報センターにて購入。
弘前の製菓会社が作ったチョコレートケーキの、ふらいんぐうぃっち限定パッケージ版。藤田記念庭園洋館にて購入。
弘南鉄道記念乗車券。開くと、キャラが立体的に立ち上がってくる。中央弘前駅にて購入。
というわけで、ふらいんぐうぃっち聖地巡礼の記録でした。一泊二日の短い旅でしたが、いろいろな場所を見ることができて、しっかり楽しめました。歩きづめで疲れましたけどね……。
この人気が長く続くことを祈っています。そして、できれば二期を……。